「オリンピック東京招致」なんて承知しない!

2007年10月21日 10時25分 | カテゴリー: 議会、選挙、政策

ホントにオリンピックを東京に呼びたいの?

私が小学校6年生のとき、第18回東京オリンピックが開かれました。通っていた小学校が第一京浜国道(国道15号)そばにあり、聖火が通るというので沿道に並び、国旗を振っていた記憶があります。
そして05年、石原都知事が突然言い出した「オリンピック東京招致」。この時点から、生活者ネットワークはこの「オリンピックの東京招致」には「反対」を表明しています。私は、区議会生活者ネットワークを代表して反対意見(下記)を述べました。
9月25日、議長宛に「第31回オリンピック競技大会の東京招致に関する決議を求める」陳情が出されました。これまでだと、会期中に出された陳情は、開会されているその議会では取り扱われず、議会が終わった後に委員会付託されるか日の目を見ないままよくいう“塩漬け”にされてしまうのが常なのです。それが、この「陳情」に限って、陳情が出された2日後の総務財政委員会で審議された上に、議員提出議案という名の議案に姿を替え、本会議の議案となって登場しました。(出世魚ならぬ、出世議案)総財委員長が案文を読み上げ「原案通り可決いただけるようお願いいたします」と。議長が「質疑のある方挙手ねがいます」野党と呼ばれる議員が質問に立ちました。「なぜ、数日前に出た陳情が議案になるのか」と。まったくそのとおり。「この議案を提案している各会派から意見を聞きたい、とりわけ民主党は菅さんはじめ党本部はオリンピック招致には否定的なのになぜ賛成するのか」。議員の質問にはふつう区長理事者側(所管の部長)が答弁に立ちますが、この場合は議員提出議案ですので、提出者として名前を連ねている議員が答弁に立ちます。
まず委員長が答弁に立ちました。「私が委員長というだけで私が出したいわけではないのですから」(えッ?そんな答えでいいわけ?)案の定ヤジが飛ぶは、飛ぶは・・・。民主は「党本部がそうだからといって我々が従うというものではありません」へーぇ、そうなんだァ。この議員同士の意見のやりとりは、普段はないことなので、面白いっと言ってはなんですが興味深いものでした。残念ながらこの議案は賛成多数で可決し、杉並区議会から「オリンピック東京招致に関する決議」が出ることになってしまいました。はずかしいです。
<区議会生活者ネットワークの反対意見>
1964年に開催された東京オリンピックは、復興を遂げた日本の姿を全世界に発信していくというコンセプトに多くの国民が賛同しました。しかし、2016年に予定されているオリンピックは、「なぜ、今、東京に二度目のオリンピックを招致するのか」という新たなコンセプトが市民に共有されないまま、市民不在で進められていることに大きな問題があります。
今議会でも、多くの議員が述べられていました様に、今、私たちの暮らしは、介護保険法の改正、障害者支援法の施行、後期高齢者医療保険制度の創設など、どれをとっても自立の名の下に負担増とサービス削減を招き、当事者の間に不安と不信を広げるものになっています。また、こどもたちにとっては、いじめを原因とした自殺や虐待死が後を絶たない現状は、管理と競争が強要される大人社会の反映であり、高齢者・障がい者・子どもなど社会的弱者に目を向けた制度構築は、現場に近い基礎自治体から発信していかなくてはなりません。
一時的な景気の動向に左右されることなく、限りある財源を、多様な生き方を保障する福祉や環境、そして次世代への投資としての教育へ、優先的に振り向け、格差の拡大・定着化を是正していくべきと考えます。
よって、区議会生活者ネットワークとして、東京でオリンピックを開催する意義を見出すことができず、オリンピックの東京招致決議には反対いたします。

<写真>環境博の雨水貯留タンク展示コーナー。これは「ぱっこん」