できちゃった就職 おもいつき雇用

2007年12月10日 00時29分 | カテゴリー: 福祉

障がい者が地域で働く

小宮英美さん(NHKチーフディレクター)の講演に幾度となく出てきたことば
「できちゃった就職 おもいつき雇用」。
すぎなみ地域大学の講座「障害者雇用入門」第5回でのお話しです。障がい者の雇用に取り組む事業者向けの入門講座です。
ダウン症のS君をよく知るお医者さんに小宮さんが「S君は掃除ができるのに雇ってくれるところがない。先生、S君に仕事をさせてくださいよ」と話しをしたところいとも簡単に「いいよ」ということになった、というもの。ところがよくわかっているはずのベテラン看護師さんが反対したというのです。
「(S君に仕事を教えていく)自信がない」と。そこで先生は病院スタッフと障がい者雇用について事例を学ぶ会合を持ち、理解を深めました。ジョブコーチもつくというのでS君に仕事をしてもらうことになったというのです。これを小宮さんは“できちゃった就職”、“おもいつき雇用”と呼んでいました。

S君はお掃除が得意。彼の仕事は個室の居室のお掃除です。ソファーをどかしてきちんとお掃除をします。トイレも便器を抱え込むようにしてきれいに磨き上げます。S君のことを小さいときから知っていた先生でさえも「彼がこういう形で働けるなんて知らなかった」とおっしゃったそうです。その上「そうだ!S君一人じゃ仲間がいなくて張り合いもないだろうから」ともう一人障がい者を雇用したそうです。二人はいい意味で競争しながら仕事をしているそうです。

S君はこれまで作業所でクッキー作りをして月におよそ1万円を得ていたけれど、病院で働いて月6万円の収入になり自立ができるようになったそうです。
社会に障がい者の居場所をつくる−公(おおやけ)も民(民間)も取り組むべき問題で、政治の後押しが必要だと思いました。

今回の定例区議会で障がい者の就労について質問しました。
<写真>12月8日、講演会会場にて。