生きていなければ災害時用トイレは使えない!

2008年5月19日 23時59分 | カテゴリー: 市橋あや子は考える

「来週、バングラにトイレつくりに行くから」
神田川ネットワークのメンバーの保坂公人(ひろと)さんは、設計事務所を開いていらっしゃいますが多才な方で、本業の他に「なんば歩き」の本も書くし、下水文化研究会会員でバングラデシュにボランティアでトイレを作りにも行きます。

昨年開催しました「善福寺川フォーラム」で、河川の水を引き込んで親水公園にする仮想図面を描いてくださったのがデザイナーの高村哲さん(写真)。保坂さんとトイレ仲間…ではなくトイレ作り仲間です。そのご縁もあり、先日の文京区の目白台運動防災公園の植樹に、仮設トイレを担いで参加してくださいました。

コンパクトにたたまれたトイレは直径70cmほどで約4kg。袋から出すと、びよ〜んと大きくなります。便器になる部分を空気入れでパフパフパフ…と膨らませ、そこに便座を乗せたら出来上がり。ものの5分で完成!このトイレの優れているところは、用が済んだら自分の排泄物をビニールで包み、トイレの後ろのシッポ(写真下右)から外にポイと出す。このシッポの下には段ボール箱を置いておくのだそうです。ですから、いつも清潔なトイレでいられます。

杉並の防災まちづくりグループ「阿佐北かっぱクラブ」(現在休会中)の寺田加代子さんが当日出席できないということで、メッセージが届いていました。
☆避難所となる学校のトイレは水が出なくなっているので、使われてしまうと固まって使えなくなることを知ってください。学校のトイレを守らなければなりません(・・)寺田さんのここが面白いところですね。いざという時、何を守るったって、学校のトイレ!寺田さんらしいです。そんな余裕あるのかなァ、なんて言ってはいけません。ダーッと備蓄倉庫に飛んでいって仮設トイレキットを引っ張り出して設置するんですね、寺田さん。そういう指示出す人が必要です。仮設トイレ設置リーダーが。
◆防災トイレはあればいいだけでなく、使い方を理解していますか。
◆発災直後に区の職員が来てサービスしてくれることはありません。トイレの水の運搬、清掃が避難所の運営プログラムの大きなポイントです。
◆このトイレを使うためにただ一つ欠かせない条件、それは、生きて避難所にたどり着くこと。

12日に起きた四川省の大地震。一人でも多くの人命が救助されることを祈ります。