王子駅トイレの汚水が石神井川に、そして東京湾へ

2009年3月19日 03時21分 | カテゴリー: 川・みず・みどり

善福寺川も一緒。下水が流入するから川が臭い

北区のJR王子駅南口にあるトイレの汚水が、近くを流れる石神井川に流れ込んでいたことが発覚しました。当初、下水道局は「3月2日に調査をしてわかった」と答弁していましたが、その後「07年6月にすでにわかっていたが、地中に他のライン(ガス、電気など)があり工事の手がつけられずにいままできた」ことがわかり、下水道局長が昨日の答弁が間違っていた、と陳謝していました。

十数年前から石神井川流域住民から「夏になると臭くて窓が開けられない」という苦情が区役所に寄せられていた、とのこと。
神田川水系でも、妙正寺川74か所、善福寺川68か所、神田川144か所の雨水吐け口があります。善福寺川の原寺分橋から下流域では「臭い」という苦情が杉並区や都に寄せられています。下水管に雨水が入る構造になっているため、雨が一定量以上降ると汚水混じりの雨水が川に入ります。この構造は、川を汚濁川にするだけではなく東京湾の汚染の原因にもなっています。東京湾で漁業を生業としている人たちは怒らねばならない話です。

この王子駅の事件は二つ問題点があります。一つは、生し尿(なましにょう)を川に流していたこと。水質汚濁防止法を侵すものとして厳罰です。もう一つは、2年前にこの事件が発覚していたにもかかわらず、放置していたこと。後者は、組織あげての隠ぺいなのか、単なるミスなのか。
問題は前者。石神井川の問題と善福寺川の問題は一緒です。王子駅トイレの管をきちんとつなげば汚水は川に流れないのででょうか。であれば、善福寺川の方が問題は深刻です。雨が降ればいつでも汚水は川に流れるのですから。

雨が降ると汚水が川に入る構造になってしまっていることを、神田川流域自治体の首長(特に下流域の台東区、墨田区)は、東京都に対して「けしからん!」と怒るべきです。下水道問題を触ろうとすると都下水道局、自治体の土木部署から「莫大なお金と膨大な時間がかかりますからね〜」とあきらめの言葉でかたずけられてしまいますが、気がついた時から始めればいずれ完成する日を迎えられると思うのですが。

杉並区としても、水鳥の棲む水辺創出事業をスタートさせているわけで、汚水が川に流れる構造じゃ困る!と都に言うべきです。
なんとなく、区の態度は都に対して前かがみになりながら腰を低くして揉み手をしているように思えてならない。

下水道問題を解決するためにも都議会に生活者ネットの議席をふやしたい。神田川流域面積が一番広い杉並区から坪井まりを都政に送り出したいと思います。みなさん、応援してください。
<写真上>ヘリコプターから見た善福寺公園。手前が上池
<写真右下>  〃     杉並高校と阿佐ヶ谷住宅。善福寺川の蛇行が見える
<写真左下>昨年河川調査で入った石神井川。駅トイレから流れなくとも雨天の時はここから流れ出る