雑司ケ谷のマンホール事故の教訓がなぜ生きなかったのか?

2009年8月23日 22時04分 | カテゴリー: 川・みず・みどり

那覇市ガーブ川で作業員4人が鉄砲水に襲われた!

少量の雨でも河川に汚水が流れ込む。当然臭いもある。
少量の雨でも河川に汚水が流れ込む。当然臭いもある。
「ガーブ川」の存在を知ったのは「沖縄 旅の雑学ノート−路地の奥の物語−」。初めて沖縄を訪れた後、すっかり沖縄にハマり、沖縄のことを知りたいと買った本がこれ。この中に出てくる「ガーブ川」。この川は、「幾度も反乱を繰り返し、那覇のまちを水浸しにした悪名高い川」と紹介されています。氾濫防止のために川の上に水上店舗が建てられ、暗渠になっている、と。この川は道路に降った雨を流すようになっていますが、下水管につないでいない世帯がまだ残っていて、直接汚水が入るため、水質は強アルカリとのこと。
このガーブ川で耐震強度調査をしていた方4人が鉄砲水に命を奪われました。

昨年8月5日、豊島区雑司ヶ谷で、集中豪雨(最大時間降雨量57ミリ)により、マンホールで工事中の作業員5人が流され、亡くなるという痛ましい事故がありました。それ以降、都下水道局では「一滴ルール」をつくり、一滴でも雨が降ったら工事は行わない、工事の途中で一滴でも降ったら中断して退避することを要請したものです。
当時、この「一滴ルール」に対し、「一滴」は厳しすぎるという意見も出ていましたが、現実に、こうやって再び同じ事故が起きているわけで、厳しすぎるくらいでちょうど良いのかもしれません。まして、この工事を請け負ったのは東京の業者だと聞きます。残念ながら、1年前の事故が教訓として生かされませんでした。今回も、国交省は通知を出しましたが、通知を出しただけでは事故は防げません。自治体、事業者がどう降雨対策を打つのか、打ったのかを点検したのでしょうか。

日本全国、土の地面がどんどんなくなっています。雨水を大地にしみ込ませること、貯留すること、を進めていかねばなりません。国は、都道府県に浸透ます設置に助成金を出していますが、片方で山を削るなどして地域の保水力を弱めています。国をあげて、雨水の貯留・浸透を進めるべきです。国交省のイメージ図に「各戸雨水貯留浸透」が書き込まれていますが、自治体では雨水の貯留浸透を洪水対策の最重要施策として取り組みきれていないのが現実です。杉並区では雨水貯留タンクへの助成が今年の3月で打ち切られました。まだまだ貯留への理解が環境面だけでしかないのが残念です。雨水貯留は洪水対策です。