遺伝子組み換え作物、ただいま全人類実験中!

2010年1月13日 09時15分 | カテゴリー: たべもの

不可能の代名詞「青いバラ」をなぜ人は欲しがるのか

新年交流集会で遺伝子組み換え食品の講義を聴く。お勉強の後は、おいしいお料理に舌鼓「ポン!うまッ!」
新年交流集会で遺伝子組み換え食品の講義を聴く。お勉強の後は、おいしいお料理に舌鼓「ポン!うまッ!」
昨年、サントリーが「青いバラ(アプローズ)」をつくることに成功したとニュースになりました。「不可能の代名詞、ブルーローズ」の誕生は、遺伝子操作で不可能が可能になったわけで、果たしてアプローズ(喝采)なのだろうか…、こんなところからお話が始まりました。

講師の近藤惠津子さん(NPO法人コミュニティスクール・まちデザイン理事長)からお話「遺伝子組み換え食品はなぜよくないの?」を伺いました。
遺伝子組み換え(GM)作物が初めて商品化されたのが1996年。現在、GM作物の世界の作付面積は日本の農地面積の27倍にも膨れ上がっていると言います。25か国で栽培され、アメリカ、アルゼンチン、ブラジル、インドで全体の95〜96%を占めるとのこと。
<トウモロコシの場合>
全量輸入していて、そのほとんど(94%)がアメリカからの輸入。アメリカでは全とうもろこし作付け面積の85%がGM。
<大豆の場合>
国内自給率は5%。つまり消費量の95%を輸入。そのうち80%はアメリカからの輸入。アメリカでは全大豆作付け面積の91%がGM。

せめて、GM作物の作付面積を50%にすることが目標と近藤さんは言います。

GM作物の何が問題なのか。
人間の健康への影響、環境への影響が懸念されるのですが、GM食品による健康被害、アレルギー、催奇性はまだわかっておらず、現在、全人類実験中と聞いてぞっとしました。
遺伝子を組み換える時に多くの場合使われる「マーカー遺伝子」。抗生物質耐性遺伝子ですが、WHOが「やめた方がいい。しかし、安全なものが見つかるまではいたしかたないでしょう」と言っていて、なんともはや・・・。
知らないでGM食品を食べていた、ということがないようにGM食品を口にしたくない人は口にしなくて済む方策、食べたくないという権利が保障されることが必要です。

遺伝子組み換え四大作物は大豆、トウモロコシ、ワタ、なたねだそうです。あれ?じゃがいもは?とお気づきでしょうか。「ジャガイモは作付がなくなりました。その理由は、マクドナルドが自分のところで販売するポテトは遺伝子組換えではないものを使う、と宣言したからです」という説明に一同「へ〜ぇ!」。大手企業の姿勢が、作物の栽培に大きく影響を及ぼすことがわかります。そこで近藤さん、
「みなさんでお客様相談室に電話をかけ、この商品に遺伝子組み換え作物が入っているか、と訊いてください。それが、消費者がGMのことをこんなに気にしている、という会社への意思表示になります」と。(パッケージの裏に書いてあるお客様相談室の電話番号。たいてい、0120で始まる料金がかからない番号になっています)

結局、モンサント社の除草剤ラウンドアップと連携した種子、そしてその種子は1回きりしか実らないもので、1つの会社が種子市場を独占することにつながっているのです。独り勝ちしている企業。この「食」のところを金儲けに使ってはいけない、種子もそう。このことを言っていたのは外国や日本で木を植えて歩いている中溪宏一さん。「これからの経済主要品目はOSEWAになるだろう」と。世界中を歩いて旅している人の目で見て感じるところなのでしょう。OIL(油)、SEED(種子)、WATER(水)、3つの言葉の頭の文字がOSEWA。
「油」…石油ではない。菜種やひまわりから採れる油。畑を生かす。てんぷら油で車だって走る。
「種子」…遺伝子組み換え作物が増えている。もともとその地にある種子を大事にすること。お金儲けにしてはだめ。種子をめぐって戦争だって起きる。
「水」…日本は水が豊かな国。生きるのに必要なものにもかかわらず日本は粗末にしてやしないか。世界では水の奪い合いが始まっている。
つまり、経済の価値は「生命をつなぐもの」に移ってきている。人間が口にするものでお金儲けするな、と中溪さんは言っています。

それなのに全人類が遺伝子組み換え食品の影響があるかないか、体を張って実験中とは。私たち食べる側の「遺伝子組み換え食品はNO!」の行動がマクドナルドのポテトのように、企業の姿勢をかえさせることができるのです。