川の上にデパートを建てるとは…

2010年1月25日 02時40分 | カテゴリー: 川・みず・みどり

♪は〜るの小川はさらさら流る〜 の渋谷川を歩く

元は川だったところが道に。その脇に電車が通る。
元は川だったところが道に。その脇に電車が通る。
今は暗渠になった川筋を歩こう、という神田川ネットワークの企画で、他自治体の川「渋谷川」を歩いてきました。集合は小田急線の代々木八幡駅。線路わきに川跡がありました。川の脇に線路作って地盤は大丈夫なのかしら?と思ったところに電車が通過して行きました<写真>。しかし、水面が見えない川は歩いていて空しいです。杉並の川たちを大事にしなくては、と心底思いました。新宿方向に歩いていくと現れたのが「春の小川」の歌碑(写真の右側に立ってます)。

そこから代々木公園を抜け(考えてみるに、代々木公園の中に足を踏み入れたのは何十年か振り。ドッグランができていました。「利用者のお約束」というのが書かれています。飼い主が連れて入れるのは1匹だけ。−そういえば板橋区が犬の住民票を発行するとか−でも、1匹の犬について入れる人数の制限はありません。だから、2人で入っている人もいるのでケージの中はおおぜいの人<写真下>。利用するには登録が必要です)、原宿駅前を横目で見ながら表参道へ。川はどこじゃ、と人の波をかき分け、かき分け、人の流れがまるで川。♪人の流れに身をまかせ〜。そこに現れたのが表参道を横切る穏田(おんでん)川。表参道から1メートルほど低くなっていましたがこれを川の跡だとわかって歩いている人は、まず、いないでしょうね。橋の欄干跡がちゃんとあります。これを渋谷方向にたどることにしました。

渋谷に着く直前、宮下公園下の暗渠はバイクと自転車置き場になっていました。以前、ここには路上生活者の小屋がたくさん建っていたという記憶があります。締め出すために2輪車用の駐輪場を作ったのでしょう。この駐輪場を抜けると目の前に東急デパート東館があります。このデパートには地階がないとか。なぜか?「デパートの下には渋谷川が流れているために地階がないのです」という説明に一同「なんで川の上にデパートを建てるの?」。

結局、自治体の都合、企業の都合で川はふさがれていったのです。渋谷駅の地形は阿佐ヶ谷駅の地形と一緒。「谷」がつくだけに一番低い所に駅があります。以前、洪水が多く発生していたため川を暗渠にしてしまったそうです。桃園川と同じ運命に。駅を過ぎたところから渋谷川が姿を表します。完璧なコンクリート3面張り。よく見るとコンクリートの裂け目から水が「生きているよ!」とけなげに湧いていました。

駅から歩いて10分程度の東横線路脇に渋谷区清掃工場があり、線路を挟んだ向かい側に、渋谷清掃工場の還元施設として建てられた渋谷区ふれあい植物センターがありました。ゴミを燃やす際に発電された電力の供給を受けているそうです。センターの壁にはみどりのカーテン「はやとうり」の葉も茂り、実をつけていました<写真下>…って、今、冬ですよ!そうか、温室なので壁が暖かいのでしょうね。杉並清掃工場も建替え工事が始まります。熱利用といえば杉並区の場合、これまで高井戸市民センター内(「市民」というネーミングがミソです)の温水プール、高齢者施設のお風呂に焼却熱が利用されていましたが、それに加えて「足湯」なんていかがでしょうか。

川から人の目が離れてしまうと、川はもう「川」ではなくなってしまう、という現実を見てきました。もっと川を愛してほしい。