「介護保険制度が自然死を遅らせるものであってはいけません」−宮村光武さん②

2010年4月6日 13時12分 | カテゴリー: 福祉

なぜオープンにならない(−−〆)!介護度状態の目安と介護度認定理由

神田川お花見ウォーキングは車いすを使って行いました。車いすでのお散歩は、歩道が凸凹なので案外、乗り心地悪し。小滝橋で。
神田川お花見ウォーキングは車いすを使って行いました。車いすでのお散歩は、歩道が凸凹なので案外、乗り心地悪し。小滝橋で。
「生物は誕生して成体になり、その後は老化して自然死を迎える、そういうものなのです。病気やけがであれば治療を受ける。しかし、老化は病気ではありません。上手に自然死を迎えるための手助けが「介護」なのだと思います。だから、自然死を遅らせるものであってはだめですね」
ん〜、まったくそのとおりですが、それを今年89歳の宮村さんの口からお聞きするというのは、また違った意味でうなってしまうものがあります。

「ところで、」と宮村さんが取り出したのは介護保険の「認定通知書」。
「私の介護度は、ま、どうでもいいのですが、理由欄が空白なんです。私の癖かもしれませんが理由が知りたいのです」と。いえいえ、決して癖なんかではありません。
実はつい最近、実家の父の認定通知書を見て、同じ会話を母と交わしたばかり。圧迫骨折をして要介護4と認定された父は、さまざまなサービスを利用して暮らしています。認定通知書には「要介護度4」とあるものの、理由欄は無記入です。この理由欄になぜ記述がないのか母に訊くと、
「あら、いつもそこは書いてないわよ。あちらが判断しているからいいのよ」と。
「でも、前回の認定と同じであったって、前回の認定時と状況は同じです、くらい書いたっていいのにね。だいたい、介護度4ってどんな状態を言うのかわかる?」
「お父さんのこういう状態が4なんでしょ」とわかったような、わからんような(^_^;)。

4月1日、「高齢者のしおり」が新しく発行されました。(今回の表紙<写真下>は良くありません。墓石の案内でよく使われる色調、構図です。大きな声では言えませんので書きますが)このなかには、要支援、要介護度状態の内容(目安)が書かれていません。区が出している「介護保険制度」のパンフレットにもありません。

介護の認定審査を担当している方に、なぜ介護度認定の理由、各介護度状態の目安がどこにも書かれていないのか訊いたところ、「単純にいかないのです。調査員が訪問し、見て、聞き取って書く部分が私たち認定審査員にとって大きな決め手になるのだけれど、調査員が文章で表現することが下手だと状況が読み取れなくて、実際必要なサービスが入らないことが起きてくることが予想されます。あってはならないのですが。あと、お医者様の意見書も大事です」と。
なになに、調査員の文章力による、ですと?調査員は責任重大です。

高齢者にとって「今」ある状態が、支援を受けた結果です。それを調査員によって「軽度」と判断され、その結果サービスが半減すれば、維持してきた状態が悪くなることは目に見えています。

最終的には認定審査会ではありますが、介護度状態の目安ぐらい、「てびき」や「パンフレット」に書いてもよいと思いませんか?また、認定理由にしても、介護度に変更があった場合それも、軽くなった場合は特に、認定理由を書くべきではないでしょうか。