おもろまちは建設ラッシュ!世界遺産の首里城より高い建物は是か非か

2010年4月20日 00時42分 | カテゴリー: 市民参加のまちづくり

世界遺産はまず平和であること。これを第一条件にすべきです

後ろに建設中のビルが見えます。何階建てになるのでしょうか。
後ろに建設中のビルが見えます。何階建てになるのでしょうか。
初めて沖縄を訪ねたのは2001年。それ以来すっかりはまってしまって年に1度は行きたいと思っているのですが、なかなか余裕がなく、それでも今回で、6度目の沖縄を訪ねました。
しばらく離島めぐりをしていたので久しぶりに見た那覇のまちにびっくり。那覇空港と首里を結ぶモノレール「ゆいレール」は前々回来た時にはもうすでに走っていたので驚きませんが、国際通り、牧志、おもろまちの変化には目を見張るものがあります。いまもその変化はingです。これからも、まだまだ変わるでしょう。これまで低層の建物だったところが高層ビル、超高層ビルになり、駅そばにマンションが建ち始めていました。世界遺産の首里城からの風景が変わってしまう勢いです。実際、クレーンが建設中のビルの上に見えています。「景観と住環境を考える全国ネットワーク」のメンバー内でも問題になっています。

ドイツにあるケルン大聖堂は世界遺産に登録されましたが、周辺の高層建築計画により景観破壊の危機にさらされ、危機遺産に指定。その後、市が高さ制限を敷くなど、懸命な努力によって危機遺産から解除されたそうです。
首里城も同じ。沖縄本島に9か所の世界遺産がありますが、なかでも、中心部那覇市にある首里城は、いまケルン大聖堂が危機遺産に登録されたのと同じ状況になっています。もっと悪いかも。建設が進んでいるのですから。しかし、世界遺産のカンボジアのアンコールワット、アフガニスタンのバーミャン遺跡は戦争で傷つきました。後世に残していくためには平和が一番。世界遺産と沖縄の基地問題は別モノではありません。まず平和であることを条件の第1にすべきと思いませんか。

那覇市で必ず訪ねるのは、壺屋やちむん通りにある新垣製陶所。2001年に壺屋まちづくりの会の方と懇談して以来、沖縄に行くとメンバーの新垣紀美江さんを訪ねます。紀美江さんは、「私たちの声がちっとも反映しないさ〜。議員がちっとも仕事しないもの」と嘆いていました。確かに、以前の壺屋やちむん通りとは、少しずつ雰囲気が変わっています。低層の建物が新しくなって中層ビルになっていたり、道路ができるとかで店が立ち退いて空地になっていたりと、街並みは変わっていました。変わるにしても地域住民の合意があるべきで…。

近代的なホテルが立ち並ぶ中で真逆にあるのが「沖縄第一ホテル」。木造2階建てのホテルに以前、泊まりましたが、今回は朝食だけいただきに寄りました。ここの朝食は有名で、沖縄の食材、特に沖縄野菜がふんだんに使われ、やさしい味付けで提供されます。オーナーの島袋芳子さんが料理の説明をしてくださいますが、その時「今年でここを閉じます」とおっしゃいました。「え〜ッ!?」と私。「来年からは、新しく国際通りの方にホテルを移します」と。国際通りの東側つきあたりの安里地区も大きく姿を変えてきそうです。 

那覇市のまちづくりはどうなっていくことでしょう。飛行機から那覇のまちを見ると、丘の斜面にぎっしりと低層住宅が立ち並んでいます。もちろん、県庁舎、市庁舎、国際通り周辺はホテルを含めて高層ビルが建ていますが、これだけに止まらず、東京のようにビルだらけになってしまうのでしょうか。その町のまちづくりができるのはその町に住む人です。市民参加のまちづくりのしくみを早期につくった那覇市は、本当に市民参加がされているのでしょうか。

おーっと。よそのまちづくりに首を突っ込んでいる場合ではありません。「杉並区まちづくり基本方針」の見直しに向けて、今年度は「市民参画」で見直すという説明が付いた予算になっています。区は「市民参画」をどう捉えているのか。文字だけでない「市民参画」が実行されるよう、働きかけていきます。