石炭ガス化複合発電は高効率!クリーンコールパワー研究所を見学

2010年4月29日 19時21分 | カテゴリー: エネルギー

電源のベストミックス

国内にある9つの電力会社と電源開発、電力中央研究所とでつくった「株式会社 クリーンコールパワー研究所」を訪ねました。場所は、福島県いわき市。海辺近くにある「常磐共同火力(株)勿来発電所構内」にあります。

電力会社は、これまで原子力、火力、水力、風力、地熱力などで発電を行っていますが、石炭ガス化複合発電(IGCC)は火力発電の一つになります。石炭−この古くからある燃料材での発電のどこが新しいのか、どこが異なるのでしょうか。石炭をガス化させることで発電効率が上がること、それにより石油火力と同等のCO2排出量で発電が可能となること、これまでの石炭での発電と比べ排出されるCO2が少ないこと、システムの高効率化により、SOx、NOx、ばいじんの排出量が低減できること、ガラス状のスラグのため排出される容積が半減でき、セメントの原材料や路盤材などにリサイクル可能なことなど、さまざまなメリットの説明がありました。用水使用量も大幅に低減できるようです。

国内の炭鉱は閉鎖されて久しいわけですが、日本の埋蔵量の15%しかまだ掘り出していないとか。しかし、もう石炭は掘らないものと思っていました。世界において石炭の埋蔵量は豊富だといいます。石炭も化石燃料の一つです。いずれなくなるものです。未来の地球市民のために石油、石炭、天然ガスといった「化石燃料」を今世紀中に使い果たしてしまわぬよう、他のエネルギーを模索するのを忘れてはならないと思います。あくまで、省エネです。

IGCCは10年間のプロジェクト。今年、最後の1年だそうです。高効率のこの技術開発は素晴らしいものがあります。この技術は世界でも高く評価されるもので、「海外に日本の技術を売っていきたい」と胸を張っていらっしゃいました。
つい、IGCCが研究されたことで、争いの元凶になっている石油や人類滅亡の危険と隣り合わせの原子力への依存度を低減するものと思ってしまうのですが、これはあくまで電源のベストミックスとのこと。万一、エネルギー供給の危機があった場合、それに代わるものを用意し、スイッチできるためのものです、と説明がありました。(な〜んだ、そうなのかぁ)

電力は地産都消(地方で電力を作り、都会で消費する)と言われています。地方から都会に送電されてくる間にエネルギーのロスがかなりあるのは問題です。さらなる燃料電池の開発が待たれます。これができたら大きなエネルギー改革が展開されると思います。いま、スマートグリッドという言葉が日本でも聞かれるようになりました。東京・生活者ネットワークの都議と、環境政策のメンバーが、今回、スマートグリッドを学びにイギリスに視察に行って帰ってきました。その報告会が楽しみです。また、ここで報告します。おたのしみに。