支える人を支えるための「ケアラー連盟」が発足しました

2010年6月8日 20時54分 | カテゴリー: 安心・安全

介護問題は、対高齢者だけではなく、病気や障がいの子どもを育てている人、障がいのある人と共に暮らす人などにも起きているのです

「ケアラー連盟」発足集会(於:憲政記念館)は、会場いっぱいの人で埋まりました。80名の予定がそれ以上に。
「ケアラー連盟」発足集会(於:憲政記念館)は、会場いっぱいの人で埋まりました。80名の予定がそれ以上に。
「母は、私が生まれる前に30才で統合失調症を発病しました。父は、母の世話だけではなく、子ども3人の世話、家事を愚痴一つこぼさず行ってきました。父は仕事を続けられなくなり何度も職を替え、そのたびに転居を繰り返し、家はいつも貧乏でした。統合失調症という病気への理解もなく、親戚は離れていき、隣り近所からは出ていけと言われた私たち家族には、何一つ社会からも親戚からも支援はありませんでした。そういう生活に、姉は自ら命を絶ち、妹も自殺未遂。父は母を置いて83才で他界。そのあと、母も80才で亡くなりました。社会で支えるしくみがない。家族を支援するシステムがない。障がい者のいる家族は自分の人生をあきらめるしかないのです。今あるのは、命がけのケアだけです」(60代男性 Nさん)

「認知症の両親がいます。そのため、会社に定刻に行けなかったり、早退したりで、解雇されました。頼みの綱の介護保険は、家族がいると実費の支援しかない。娘の私が大変なことなど、認知症の親には理解できないのです。親に対して声を荒げる自分がいます。だけど、自分の心を相談するところがないのです。社会から孤立し、仕事がないので経済的にも困窮しています。親を看たくないのではないんです。終わりのない介護を考えると、介護自殺を考える自分がいる。生存権を主張させてください。助けてください」(40代女性 Hさん)

「私には、21才の息子がいます。知的障がいがある自閉症です。身体も大きくなり170センチ、72kgあります。私も疲れます。私も少し休みたい、と行政の窓口で言ったら、お母さんが看ないで誰が看るの?と言われました。ある日、私は胃がんになり、胃と周囲の臓器を切除しました。子どものことを思うと、この子を手放せるのだろうか、と不安と孤立感でいっぱいになります」(50代女性 Kさん)

杉並で「ゆうゆう馬橋館」や「ゆうゆう阿佐ヶ谷館」の運営を担っているNPO法人介護者サポートネットワークセンター「アラジン」。代表の牧野史子さんたちが、このたび、支える人を支えるために「ケアラー連盟」を立ち上げました。上記のお三方はご自分の体験を話されました。参加者は瞬きもせず話に聞き入っていました。高齢者介護をされているご家族だけではなく、病気や障がいの子どもを育てている人、障がいがある人と共に暮らしている人などを支えるしくみづくりを始めています。まずは、介護者支援の推進に関する法律の制定を国に求めていきます。私たち生活者ネットの議員も、呼びかけ人に名を連ねて応援しています。

今回、同僚議員の小松久子さんが家族介護者の相談支援を進めるよう一般質問しましたが、区は硬いです。家族介護者の23%に「うつ」症状があるというデータがありますが、実は半数以上いたという神奈川県秦野市の調査結果を牧野さんから伺いました。他区と比べ男性の介護者が多い杉並区。介護自殺者やうつ病患者を増やさないためにも、相談窓口を、できるところから早急に設置すべきです。