大好きな沖縄で高齢者福祉と子育て支援を学んできました—保健福祉委員会視察報告1

2011年11月7日 01時10分 | カテゴリー: 福祉

沖縄でもコミュニティづくりに苦慮していました

平和都市宣言の後ろにどっしりと佇んでいる「平和」の文字が刻まれた石。浦添にある意味は重い。
平和都市宣言の後ろにどっしりと佇んでいる「平和」の文字が刻まれた石。浦添にある意味は重い。
「保健福祉委員会の視察は高齢者福祉と医療施策、子育て支援を沖縄に学びに行きたいと思います」
委員長から視察先の発表を聞き、沖縄好きの私としましては、あの沖縄の「青い空、白い雲(質問の前に必ずこのセリフを言う議員がいます。結構このフレーズが好きです)」にまた出会えるんだぁ、と思ったのですが、「学び」に行くわけで、私の飛び歩き沖縄散歩とは違いはありますがそれでもワクワク。遊びでは決して寄らない場所や事柄に触れるのは楽しみです。

浦添市には、1.メディカルインフォメーションセンターについて 2.コミュニティソーシャルワーク事業について を伺いました。
浦添市の高齢化率は13.9%!あれ?案外低い。でも、急速な高齢化が進んでいると言います。高齢化社会から高齢社会に突入するまで15年〜19年と。浦添市は新住民の増加で人口が増加、それも若い子育て世代が増えているそうです。市の平均年齢は2010年で37歳、県内市部で2番目に若いとか。

そして、医療機関が急増。1992年36か所から2011年83か所に。メディカルインフォメーションセンターは健康や医療に関する相談、医療機関に関する情報提供を行っているそうです。医師会の協力があってできた、とのこと。杉並区でも7月1日から始まった在宅医療相談窓口も医師会の協力があったからできたこと、と聞いていたので浦添市さんもご苦労があったのでは、と質問すると、すごくいい協力関係ができているので、と。

コミュニティソーシャルワーク事業は社会福祉協議会が行っている事業でした。中学校区ごとに「中学校区地域保健福祉センター」を設置しています。地域において、一人ひとりのニーズをもとにして、公的なサービスだけでなく、民間のサービスや力をつなげて総合的に支援していく手法だそうです。隣近所の、と言ってもこちらでも自治会加入率が30%を切っていて、住民の地域組織離れが大きな課題となっていたと言います。中学校区の自治会長が全員メンバーになっている「中学校区コミュニティづくり推進委員会」がありました。また、地域の人と人をつなげる役割を「ワーカー」が担っているとのことでした。沖縄でも「絆」づくりが大変なんですねー。

「この事業が“市”ではなく社会福祉協議会が行っている理由は」との質問に「当時の担当部長の熱意です」と答えが返ってきました。その質問をしたのは同行した担当部長。「まいったなー」と苦笑い。

琉球は12世紀から14世紀にかけて三山(中山、南山、北山)勢力が形成されていて、そのなかでも中山は突出した勢力を持ち、その最大の拠点があったのが浦添でした。王都は浦添から首里に移りましたが、第二次世界大戦末期の沖縄戦では浦添城址を中心に過酷な戦禍を被った地です。

議会棟の植え込みのなかに「平和」と刻まれた石がひっそりとありました。65年以上前に浦添の人たちが経験したあまりにも悲惨な地上戦。「もう2度と戦争はいやだ!ウチナーンチュは平和を尊ぶんだ、巻き込まないでほしい」という叫びが聞こえてきそうでした。ちなみに、浦添市の隣りは普天間基地がある宜野湾市です。