「希望の缶詰」に“希望”がぎっしり詰まっていた

2011年12月2日 08時42分 | カテゴリー: 安心・安全

石巻水産の魚の缶詰

ラベルも製造年月日もない缶詰。
ラベルも製造年月日もない缶詰。
母校の文化祭「相生祭」がありました。
イチョウ並木の両サイドに模擬店や関連団体のアピールや関連グッズの販売があり、そこで「三陸河北新聞社」が出している震災の記録写真集と、石巻水産の「希望の缶詰」、愛知県新城市(しんしろし)からやってきたどんこのシイタケを買いました(これはお買い得で、大シイタケ8ケ入り300円にもれなく鶏卵6ケがついてきた。鳥インフルエンザの風評被害でいまだに新城市の鶏卵の取引が低調とのこと)。私の出番であるシンポジウム会場に入る段になった時には両手に荷物ぶら下げて・・・、の始末。「どーされたんですか?」と後輩から尋ねられ、「あちこちに顔を突っ込んでいたらこんなになっちゃった」と説明にならない説明。

で、「希望の缶詰」。名前が気になり、一度前を通り過ぎたのですが戻ってまた眺めつつ行き過ぎ、もう一度仕切り直して缶詰の前に立ちました。レッテルがありません。
「希望の缶詰」—これは復興への第一歩。この「缶詰」で石巻を復興させたい—とあります。残り3缶。

「中味はなに入っているの?」と聞くと、「実は僕にもわからないんです」と石巻水産のお兄さん。
「鯨の大和煮」を加工している会社です。津波で本社、工場、倉庫が流されました。瓦礫を片づけている時にその瓦礫の下に埋まっている缶詰の山を見つけたそうです。津波から逃れて避難所にいる人たち。当初、食べ物が届かずおなかをすかせていた時に、この缶詰が発見され、地域住民で分け合って食べて元気を取り戻した、というお話でした。

その「希望の缶詰」。家で開けてたところ「?」。何の魚の缶詰だろうか?身が崩れていてとろんとしています。スプーンですくって食べてみました。
「おいしーい!」
でも、なに?このさかな。こんなに身が崩れてしまうほど、凄まじい津波だったのですね。

この缶詰にこめられた復興の意欲に対して、応援して行こうね、と我が家にしてはまともな会話をしながらの夕食でした。