「うちの避難道路大丈夫かしら?」から始まるいざというときの訓練

2012年5月16日 01時25分 | カテゴリー: 安心・安全

市民活動を応援する区政ができていない!

かれこれ20年前になるでしょうか。当時、私が杉並・生活者ネットワークの代表をしていたころだと思います。天沼三丁目にお住まいだった鷹山みよさん(故人)に、「今度私たちあまさん(町目=あまさん、“尼さん”でも“海女さん”でもない)の会で救援訓練するから来ない?」と誘っていただき、ただただ「楽しそう」と思ってそれだけで出かけて行きました。会場は今は廃校になってしまっている若杉小学校の体育館。

防災訓練でもなく、避難訓練でもなく「救援訓練」と鷹山さんは言っていました。
天沼三丁目は当時から木造密集地域でほとんどが二項道路(幅4メートル未満の道路)。区内でも1、2を争う危険区域に指定されていて、万一火災が発生したら軒並み燃え広がってしまうという当時も今以上に注意が必要なエリアでした。

「区は建替えを勧めたり、消防車が入れるようにセットバックや角切りをするように言うけれど、角切りはまだしも建替えやセットバックなんてすぐになんかできないでしょ。だから私たちは今のままでいい、自分たちのまちは自分たちで守るから、って現状を受け入れた訓練をしようと思ったのよ」

自分たちで手押し消火ポンプの操作の練習や救急車が入れないため人間担架をつくって負傷者を搬送する練習を「競技」という形で訓練するメニューがありました。参加者は子ども連れも多く参加して70名くらいいたでしょうか。みんな楽しそうに体育館を走り回っていました。そのあとで、震災が起きたら何が心配?という意見を出し合って模造紙に書き込んでいきます。その中に、「避難する時、道が通れなくなったらコワイ」という意見があったのを思い出しました。

訓練というものはその地域特有の課題を捉えて行うことが最も重要であることを教わりました。そのことを教えてくださった鷹山さんはもういらっしゃいませんが、その思いはあの日参加した人たちの心に残っていると思います。

<お知らせ>
天沼三丁目の避難路の点検活動を「まちづくりに夢をつなぐ市民の会」が行います。日程など詳細は下記。
電話&FAX:03−6915−1911
まちづくりに夢をつなぐ市民の会事務局(西田)