被災地カンパの「見える化」を — 新造船の舟おろしに重茂(おもえ)に行ってきました

2012年5月20日 01時30分 | カテゴリー: 川・みず・みどり

重茂の津波はやっぱり「白」かった

宮古港で新造船「第二与奈丸」に乗りこむ。
宮古港で新造船「第二与奈丸」に乗りこむ。
震災後、石巻や宮古市重茂(おもえ)に出かけ、ヘドロ掻きや川の中の瓦礫除去、森の下草刈りに参加してきました。今回、3回目となる重茂には「舟おろし(進水式)」に参加するための訪問となりました。

私が加入している生活クラブ生協では組合員たちがカンパを出し合い2億円が集まり、3隻の定置船を重茂漁協に贈呈することになりました。

いま、ワカメの収穫は最盛期を迎えています。まだ、2人で1隻の船しかありませんが、それを工夫して使い、立派に育ったワカメのボイルと塩蔵作業が行われています。例年、重茂が収穫するワカメは4,000トンですが、今年はその半分の2,000トンから2,500トンを見込んでいるとのこと。3月に行われた新物の初セリでは重茂産ワカメに最高額がつき、例年の倍の相場で取引がスタート。今年のワカメ相場は三陸産に集中しているそうです。

重茂の人たちは震災の話をほとんどしません。そして「鮭の孵化場」や「ワカメの加工場」の建設など、着々と復旧に取り組んでいます。しかし、破壊されたものはほとんど修復できていません。あの無残な姿を見るたびに心が痛んでいると思います。そして仮設住宅は完備しましたが、1年経過しても自宅の建設には着手できない現実もあります。さすがに狭い仮設で生活する不自由さは苦しいと思います。

20隻あった定置船全部を津波で持って行かれて、なんとか10隻は回収できたそうですが、修繕しなければ使えない状態。造船所も被災しているのでなかなか修理もはかどらない。新造船3隻ではまだまだ足りませんが、今回最初の1隻目が進水式を迎えました。(まだ2隻は造船中だそうです)

義援金がどう使われているのか、それはいつも言われることです。必要とする個人にちゃんと手渡されて暮らしの一助になっているのか、地域で必要な財になっているのか、なかなか見えにくいところがあります。今回のカンパのように使途が明確になれば、贈る方も弾みがつくというもの。今回の被害の甚大さからみても、カンパが1度きりでよいとは思えません。カンパの行方を見える形にして、数年は義援金を集めることが必要だと現地に行って思いました。

そうそう、やっぱり重茂を襲った津波は「」かったそうです。合成洗剤追放運動を長年行ってきた結果だとおっしゃっていました。