「いのちをかけて何かをやったことがあるか!一日そうやって突っ立って、マニュアル読んで終わりかぁ!」…のシーンに絶句

2012年5月21日 10時32分 | カテゴリー: 安心・安全

ドキュメンタリー映画「祝の島」を見ました

中部電力の上関PR館に田ノ浦に建つ原発の完成予想図がありました。
中部電力の上関PR館に田ノ浦に建つ原発の完成予想図がありました。
ドキュメンタリー映画「祝の島」。島の人たちの「日常」の暮らしをカメラが追います。たまに入るナレーションが「暮らし」に意識を集中させます。なんと毎週月曜日が原発建設反対デモの日。みんな鉢巻をして「エイッ!エイッ!オーッ!」で始まり「エイッ!エイッ!オーッ!」で終わります。それが1週間の始まり。それが祝島の「日常」。夏は7時時、冬は6時半に浜に集まります。長島の西端に位置する田ノ浦に上関原発誘致の意向を町議会で表明したのが1982年。今年の6月で30年を迎えます。祝島ではこの生活が30年間続いているのです。デモも2000回を数えるとのこと。ちかごろ杉並でも回数多くデモが行われていますが「毎週」には完敗です。まして上関では犬も鉢巻を「首」に巻いてデモ隊に加わるのですから。

先祖から受け継いできた島の暮らしを、今度は自分たちが伝えていく。ただそれだけを思い、デモを行う。自分たちの島は自分たちが守る。議会にだって傍聴に行く。しっかり意見を闘わせる。原発誘致賛成・反対で人間関係が崩れた、となげいていました。

海上で抗議する島の人たちの前に、中国電力の作業員が立ちはだかりマイクで手元のマニュアルを読み上げます。
「安全な作業を実施するため、進路をあけてくださーい。妨害行為は違法な行為に当たりまーす」
抗議する女性が船上で叫びます。
「いのちをかけて何かをやったことがあるかッ!一日そうやって突っ立って、マニュアルを読んで終わりかッ!」
島の人たちの「いのちがけ」が伝わってきます。

2年前に上関原発予定地となっている長島の上関を訪ねました。ここに書きました。NHK朝のテレビ小説「鳩子の海」の舞台になった上関。長島の住民は「原発予定地」が見えません。バスの終点から浜に向かって木々が生い茂る道を歩いて行った先に「田ノ浦」があります。建設予定地を毎日見ながら生活しているのはそこからたった4kmのところに暮らす「祝島」の人たちです。

バス停「上関」近くに建つ中国電力の「原発PR館」。子どもたちの「原発ができたら明るい未来が来るんです!」という声が聞こえてきそうな絵がずらーっと並びます。本当ですか?本当に原発でそんな明るい未来がやってくるのですか?子どもたちにそんな絵を描かせてよいのですか。今でもそう言って子どもたちに「原発のあるまち」の絵を描かせているのでしょうか。洗脳の一つとしか思えません。映画に出てきた祝島の子どもたちはこの絵を描いていないと思います。

今も展示しているのだろうか、子どもたちの絵を。