なぜツバメの調査なのか

2017年8月25日 17時25分 | カテゴリー: 川・みず・みどり, 市民参加のまちづくり

先日、ツバメの調査の話を書きました。
「なんでツバメの調査をしたの?」と聞かれることが多く、
ここに書いておかないと、と。

東京・生活者ネットワークでは、参加型の活動を提案しています。暮らしのまわりにある「気になることがら」から視点を広げて「まちを観る」活動をすすめています。最近では、玉川上水を歩く、神田川を歩く、明治神宮視察などがあります。

ツバメ調査は、4年前より、日本野鳥の会の方に講師をお願いしてツバメ学習会と、東京・生活者ネットワークの事務所がある歌舞伎町周辺のツバメ調査を実施してきました。春先から夏にかけて、指標生物になるツバメは毎年同じ地域にかえってきて、人家やまちなかで子育てをする渡り鳥です。ツバメが子育てができる環境には、巣材の土、餌となる虫、水が欠かせません。歌舞伎町にもツバメが毎年来ています。職安通り沿いには木々があり、神田川も新宿御苑も近く水場が残っていることからツバメがやってくることがわかりました。

今回のツバメのねぐら調査ですが、まちなかで子育てを終えたツバメは、その後集団生活をしながら、栄養を蓄え、今年生まれのひなが遠方まで飛びたつ体力をつけるのだそうです。そのためには、ツバメが集団で安心して寝られる環境(葦(ヨシ)原)が必要で、最近は多摩川には2か所のみだそうです。

河川敷の草地のあり方も問われますが、ある特定の地域だけの環境としてとらえるのではなく、都会から河川敷、山林へと生物が移動する連続した面としてとらえる視点が重要です。今年度、杉並区が改定予定の環境基本計画に生物多様性地域戦略を入れるとしています。具体策に向けて提案をしていきたいと思います。

しかし、区に登録して活動している環境団体が34団体もあるのに、区は改定を「パブコメ」だけで済まそうとしているのはけしからん!杉並区の環境施策は冬眠しているとしか思えません。なぜそう思うかって?
いま、2016年度の決算審議の時期を迎えていますが、3センチ近い分厚い決算書のうち、環境の款は3ページにすぎません。少なくないですか?