三鷹市さん、都立公園の生物多様性についてもっと認識していただきたい

2017年10月9日 11時42分 | カテゴリー: 活動報告

都立井の頭恩賜公園西園

入ってすぐのところが建設予定地。現在は資材置き場になっている

にも書きましたが、三鷹市が都立井の頭恩賜公園内に文学館を建設する計画について、やはり納得がいかず、生活者ネットワークの都議 山内玲子さんを通じて文書質問をすることにしました。

都議会の質問でヒアリングは2度目。(ちなみに1回目は神田川のことでした)
今回は、井の頭池のかいぼりにかかわった団体や個人の人たちからいただいた意見や、三鷹市議の野村羊子さん(生活者ネットとも外環問題や子宮頸がんワクチン問題を連携して取り組んでいます)からも情報をいただき、「都立公園の生物多様性の取組みについて」の質問をつくりました。

◆ 区・市が都立公園の敷地内に区・市所有の公共施設を建てたいとの要望があった場合、都はどのような手順で審査が行われるのか。(審査をする機関名、許可を出す時の基準)

◆ 都立公園に民間事業者及び区・市の施設を建てた場合、土地使用料は発生するのか。

◆ 三鷹市は井の頭恩賜公園内に「井の頭文学施設(仮称)」に関する整備基本プラン(案)」を策定しているが、都は市の計画を把握しているのか。今回の計画内容について、都に対し許可申請がなされた場合、どのようなことが許可の判断基準となるのか。

◆ 現在、都立公園では、「多様な生物が棲息できる都立公園づくり事業」が進められ、住民を入れたワークショップ形式で生物多様性保全管理計画がつくられている。
そこで、この事業の進捗と、井の頭恩賜公園における予定についてうかがう。

◆ 井の頭恩賜公園においても生物多様性の保全に取り組むべきであり、今回、三鷹市から文学施設計画が示された場所は、長年土地固有の生物が生息している樹林地などがあることから、都は、生物多様性の観点から許可しないこともあるのか。

という内容になる予定です。私がこだわるのは、東京都が生物多様性の保全に向けた整備計画を公園ごとに市民とワークショップ形式で丁寧に作り上げている一方で、こういう言ってみれば生物多様性を破壊する計画が地方自治体から出されることはおかしいでしょ、と思うからです。

1年前、日本自然保護協会理事長の亀山章さんに生物多様性がなぜ重要なのか、というお話を伺いました。往々にして人間社会の基盤は経済や文化だと思われがちだがとんでもない。人間社会の基盤は「環境」である。このことは世界の常識だが、日本もやっとそういう認識に追い付いてきた。東京都は5年前に「生物多様性の保全に向けた基本戦略」を策定したが、この成功のカギは関連するセクションが「連携」すること。しかし、行政は他の部局と「連携」が下手。基本戦略を策定するときにも大いに大変だった。
とおっしゃっていました。
三鷹市はまだ「生物多様性地域戦略」をお持ちでないのだと思います。
杉並区は、環境基本計画の中に地域戦略を書き込むといっているのですが、まだ何も出されていませんし、どういう作業が行われているのか、まったく見えません。

さて、三鷹市へのパブコメは終わりましたが、三鷹市の文学館建設計画に疑問を抱く方、井の頭恩賜公園の今後に危惧を抱く方は、どなたでも意見が出せる「市への意見」(市のホームページ右わきの中央にある「お聞かせください」の下)に意見を出しましょう。