「学校に図書館司書がいないのですがどうしてですか?」と質問されました。
「年に何千冊も子ども向けの本が発売されているけれど、本当に子どもに読ませたい本は数冊しかない、とストーリーテイラーの先輩にききました。図書館司書の役割は大きいです」
区立小学校に図書館司書が配置されている学校は44校で35人。えッ?案外多いじゃないとお思いですか?
12学級以上ある学校に配置すること、になっているというこの規則。実はこの司書の数、常勤の教員が兼任しているのです。図書室にいつもいてくださる専任の図書館司書の配置を希望する声が多いことを感じます。
子どもが最初に出合う本って本当に大事ですね。
本は心の栄養です。読書で世界が広がり、夢を持つことにもつながります。小さいからといって、なんでも与えればよいということはありません。
そういえば、読み聞かせボランティア(保護者など)が学校の休み時間に出向き、読み聞かせをしている小学校があります。杉並区にも幼児期のブックスタート事業がありますが、小学生対象(特に低学年)に本のナビゲーターがほしいですね。
ブックスタートのフォローアップ活動をしているNPO法人が区内で活動していると聞きます。子どもたちにこんな本があるよ、と語ってくれる本好きの大人たちがたくさんいるはずです。このような市民の活動を応援する杉並区をつくっていきたいと思います。