子どもにとってどっちが大事?芝生?それとも運動場?

地域エコプロジェクトとして取り組めれば

杉並区では校庭の芝生化を計画的に進めています。
小学校のお子さんを持つ方とお会いした時、「私、校庭の芝生化は反対なんです」と言われました。なぜですか?と訊くと「野球ができないんです、芝生の上では。芝がはげちゃうから。だから子どもたちは芝生を植えていない学校に練習をしに行くのです。校庭を借りる予約をしなければならないから大変です。おかしいでしょ?体育の授業や野球の練習より芝生のほうが大事って言うことでしょ?」PTAでも戸惑いがあるようです。

いま、全国に広がっている校庭の芝生化。校庭が芝生で覆われ、グリーンがきれい、寝転がれるね、などと新聞でもTVでもそういったメリットのみが紹介されていますが、案外芝生の根付きは難しく失敗した学校もあると聞いています。

この校庭芝生化予算は2800万円と聞きました。高い!! 維持管理を業者にやらせることもお金がかかります。維持管理は地域に任せることを視野にいれて、学校を核とした地域エコプロジェクトとして考えると学校のモチベーションが高まるのではないでしょうか。

学校の屋上緑化、壁面緑化、芝生化などの予算を学校に渡し、地域の中でこのお金を目的に沿ってどう使うかを決めることは可能だと思います。地域の中には、造園、緑化を含めた環境の専門家がたくさんいらっしゃいますし、芝生のグラウンドづくりのNPO法人団体も活動しています。
地域のことはそこに住む人が決める、自治の鉄則です。「学校の芝生」を基に地域の人どうしがつながっていく「コミュニティーづくり」ができると考えます。