吉澤章さんの折り紙を伝えたい・・NPO法人創作折り紙吉澤章美術館

指先が器用じゃないほうがいい。折り紙は心で折るのです。

今、大成節子さんの個展が銀座で開かれています。(5月30日まで、東京都中央区銀座6−3−2 ギャラリーセンタービル4F)
とても優しく、柔らか、それでいてしっかりとした強さが感じられるパステルカラーの油彩。女性の柔らかなボディラインに、時には季節の植物が、風が、水が絡み合います。
大成節子さんは私の友人のお母さまで、ご主人の故大成瓢吉さんと杉並区上荻から湯河原に移り住み、美術館(空中散歩館)をつくられました。みかん山の斜面に建てられた美術館からは湯河原の海が見えます。時間ができた時に訪ねるのですが、緑と海と温かな大成一家の方たちと語らうと、日頃喧騒の中にいるわが身が生き返るのを覚えます。

個展が開かれているビルの向かいに泰明(たいめい)小学校があります。のぞいてみたら、な、なんと壁面緑化の素晴らしいこと<写真左下>今は泰明「幼稚園」になっていましたが、ここの校庭(園庭)は土ではありません。ここでこそ、芝生の校庭が生きるのでは?

今回は、瓢吉さんの弟さんである松尾俊夫さんとお話ししました。
亡くなられた大成瓢吉さんをはじめ、まわりは画家、彫刻家(JR高尾駅に飾ってある「天狗」の制作者大成浩さんは従弟さん)、染色家、仏師…と芸術家ご一家。自分は何もできないが、とおっしゃいますが、「折り紙のおじちゃま」と呼ばれていらっしゃったので、「折り紙の先生ですか」と伺ったところ、取りだしたのが魔法の帽子<写真右下>早野凡ペイの♪ほんじゃまか〜、よろしくさまざまな形に変形する蛇腹折りの作品
これは45㎝×20㎝の紙でできていて、1枚80円のハトロン紙から12個とれる。1個7円です、と笑っていらっしゃいました。

NPO法人創作折り紙吉澤章美術館はNPOなので、経営が大変です、とおっしゃっていました。法人格をとったNPOが、事業を継続していくのは本当に大変。法人ですから法人税を支払わなくてはなりませんが、法人税を支払えるほど余裕をもって利益をあげているNPOは少ないですね。そこで働く人の給料も十分に支払えないでいるところが多いです。NPO法が施行され10年。今、5度目の税制改正が国会に提出されています。
市民にとって必要な事業が地域の中で生き生きと展開されるために、よりよい制度にするために今も現在進行形で見直し中です。生活者ネットも見直しに向けて意見を提出しています。

私が折れるのは、奴さん、袴、船、菊の花、チューリップと…骨(足の骨折から1年が経ちました)。
吉澤折り紙は立体的なものです。松尾さんは、「お声がかかればどこへでも行ってお教えします。吉澤折り紙を大勢の人に知ってもらいたい、伝えていきたい」と。「むずかしそうですね」とつぶやいたところ、「大丈夫。吉澤折り紙は指先で折るのではなく、心で折ります」とおっしゃいました。
う〜む、もっとムズカシイ…かも。