墨田区で「協治(ガバナンス)」を学ぶ

ガバメント(統治)からガバナンス(協治)へ

下から少しずつ細くなって・・・なんで逆円錐形が乗るの?見ていてとても不安な気持ちになる。
下から少しずつ細くなって・・・なんで逆円錐形が乗るの?見ていてとても不安な気持ちになる。
「墨田区が協治(ガバメント)推進条例をつくって、今度シンポジウムがあるんだけど行ってみたら?」
まちづくり活動仲間の都市計画家から声がかかりました。
「協治って?」
「だから、行ってみるといいよ」
「ガバナンスは知ってる!ほらほら、あの月刊ガバナンスってあるじゃない。あの本、あれあれ」
「その本のガバナンスじゃないよ」
「・・・・・」

わからなければ現場に行くのが一番。ということでシンポジウム会場がある「曳舟(ひきふね)」(スカイツリーがある業平橋〈なりひらばし〉駅の隣り駅)まででかけました。
まず、青山佾(やすし)さんの基調講演。
◆墨田区の基本構想のなかで、協治を定めていこうということになった◆協治の「協」の字は力という字が三つ合わさってできている。みんなで地域のことを力を合わせてやっていこうとすること◆情報の共有、決定に参加、協働(ともに汗をかく)ことで地域の課題を解決していこうとすることが「協治」◆「辞書にない言葉を条例名に入れることについて議論をした。町会長さんから「協治という言葉は辞書にない。だから入れた方がいい。使っている言葉を説明するのが辞書なんだから、まず使おう」という意見が出て、満場一致で決まった◆ガバメント−統治は縦型中央集権型であるのに対して、ガバナンス(協治)は区と区民、NPO、ボランティア団体、町会・自治会などが横の関係をつくりながら地域の意思決定を図り、課題解決をしていくこと◆万一災害が起きたら?国、都が動くのではない。区長の命令ですべてが動く。まず区であり地域である。

なるほど。協治は、ともに考え、ともに汗をかいて地域課題を解決することだということが分かりました。区の将来像の描きのなかに「協治のまちをつくる」と示されている墨田区の基本構想。ン〜、墨田区。ただものではない!そして墨田の町会長、「いきだねぇ」。

石原都知事一期目時代の副知事をしていらした青山さん。シンポジウムのあとに「お久しぶりです」と挨拶をすると、「すごいでしょー、町会長が協治ガバナンスっていう言葉を使いましょうよっていうのだからぁ」と。「杉並には自治基本条例がありますが『協治』という考え方を入れ込んでいけるかどうか。『協働』という言葉さえも共通認識ができないのですから」というとニッコリ、「がんばって!」と。そう、墨田区はこの条例をつくるのに1年9か月の時間を掛けています。議論を重ねてつくってきたことが記録からもわかります。

杉並区でも基本構想づくりが始まっています。杉並をどういうまちにするのか、というビジョンを描くもので、いま、策定に向けて審議会が議論を始めるところです。同僚議員の小松久子さんが審議会のメンバーになっています。地域に暮らす人たちの声を背負って意見を言っていきます。どうぞ皆さまのご意見を、私ども生活者ネットワークにお寄せください。
E-mail: suginami@seikatsusha.net

しかし基本構想。来年の第一回定例区議会で議決するスケジュールで動いています。今後の10年ビジョンを描くものですが、策定にかける時間が短いと思いませんか。子ども、若者、30〜40代そして外国人の声も不足しています。この方たちの声を集めることを区に求めていきますが、生活者ネットとしても声を集める活動をしていきます!