オリィとOriHime(オリヒメ)に会った!
オリィに会いました。
彼は1枚の折り紙から花びらが幾重にも重なるバラの花を折ることができます。それも手元を見ずに、です!子どもの頃、入院がちだった彼の友だちは折り紙だったのかもしれません。
入院がちな彼は段々に友だちがいなくなっていき、学校に行ったとしてもいじめにあったりして、小学校4年生から不登校になっていったそうです。そんなオリィは工業高校に入ります。段差のある道を倒れずに上ることができる車いすの車輪を考案。その後、オリィはさまざま「道具」を作り出し、賞をとっているようです。そして、ボランティア活動中に聞いた声や不登校時代の経験から、「人と人をつなぐ」ロボットの必要性を感じるようになり、ベッドの上にいても、会いたい人と一緒にいる、日常生活を一緒に送っている、そんな安心感を双方が得ることができるロボット「OriHime(オリヒメ)」を開発しました。入院中や療養中の人が抱く、家族や友達に会えない孤独をいやす」遠隔分身コミュニケーション支援デバイス。←要は分身ロボットです。
OriHime(オリヒメ)にWebカメラ、スピーカー、マイクが内蔵され、首を左右上下に動かすこともできるので、会話をしながらうなずいたり、「手」もあるのでバイバイをしたりします。OriHime(オリヒメ)本体を会いたい人のところに置いて、寂しさを感じる人がPCやスマートフォンを使って遠隔操作をします。操作は、PCのキーボードやスマートフォン、タブレットのタッチパネルで簡単です。
小児病棟の大部屋に入院中の子どもが、隔離されて個室に入ると友達と会えなくなったことで元気がなくなりました。そこでこのOriHime(オリヒメ)の登場です。大部屋の病室に置いたOriHime(オリヒメ)の内蔵カメラで友だちをPC画面で見られ、彼らと会話も交わせた彼の顔がパッと輝くのでした。すごい!これは、ひとり暮らしの高齢者やALSの患者さんたちに大きな喜びを与えられると思いました。このOriHime(オリヒメ)は貸出できるとのこと。
今回のオリィとの対面は、ノーベル賞を受賞した山中伸弥さんを知った時のような喜びでした。出会いをつくってくださった江戸友禅作家の金子直美さんに大感謝です!